mints(民事裁判書類電子提出システム)のご紹介
1.mintsとは
mintsとは、民事裁判で、裁判所に主張書面や証拠をオンラインで提出したり、裁判の相手方の主張書面や証拠をオンラインで受け取ったりするためのシステムです。
2026年5月の民事訴訟法改正により、民事裁判手続にmintsが本格導入されました。
導入前は、裁判所への提出書面は、全て紙でプリントし、裁判所と相手方にFAXまたは郵送で送信するというやり方でした。企業のお客様などからは、裁判での書面のやり取りはFAXがメインであるというと、驚かれることもよくありました。
しかし、訴訟代理人によるオンライン提出が義務化され、これまでの紙が中心であった司法の現場も、遅ればせながらオンライン時代へと突入しています。
2.mintsの利用について
弁護士以外の方が、民事裁判を起こす場合、あるいは起こされた裁判に応訴する場合にもmintsを利用することが可能です。なお、弁護士以外の方の利用は、任意です(なお、国や自治体の職員が指定代理人となる場合はmints利用が強制となります。)。
mintsの利用により、自宅からオンラインでの書面提出、相手方の書面の受領、期限のリマインドを受け取ること等が可能となります。
mintsを利用するには、アカウント登録が必要ですので、始めに裁判所のホームページにある登録届け出フォームから申請を行います。
裁判所 mintsページ
https://www.courts.go.jp/saiban/minjidejitaruka/mints_gaiyou/index.html
3.mintsの現状と今後の見通し
現状では、裁判所も利用者もmintsのシステム操作に慣れていない部分があり、未だ混乱が見られる場面もあります。また、セキュリティ面の懸念がないわけではありません。
しかし、これまでのアナログな手続きと比べると、格段に事務処理の手間が少なくなり、紙資源の大幅な削減等のコスト削減が見込まれます。
何よりスピーディーな対応が可能となることで、裁判による紛争解決の迅速化につながることが期待できます。
なお、これまでmintsについて説明してきましたが、実はmintsは、裁判所において現在開発中のTreeeS(ツリーズ)に移行するまでの暫定的なシステムであり、いずれTreeeSへの移行が前提となっています。22027年1月に名古屋高裁本庁などで先行導入され、本格導入は、2027年度中に予定されています。
TreeeSでは、書面のオンライン提出(e-提出)に加え、訴訟記録の電子化と裁判所、当事者による管理(e事件管理)、ウェブ会議などを活用した裁判期日の実施(e法廷)の機能が見込まれています。
(石田美果)